2007/12/28 (Fri) 性癖に関する本の覚え書

ホモセクシャルが設定となっている本についてのつらつら。
読み返してみて「あたしらしい」の理由で移しておきます。

そろそろ昔のブログを消せる。


 最近気がついたこと。
 あたしなんだかんだで<レズビアン・女性が女性を好きになる>話、嫌いでないな。うん、好きというよりも嫌いでない。
 ちなみに、<ホモセクシャル・ゲイ・少年愛・男性が男性を好きになる>話も嫌いでないです。なぜかボーイズ・ラブがだめ。じゃあガールズ・ラブ(あるのか?)はどうなのかというと読んだことないので分りません。
 もうひとつちなみに、特に<レズビアン・百合・女性が女性を好きになる>の明確な差が分りません。でもなんだかちがうんだよー。なんなんだろうなー。



 気がついたきっかけは読み直した『カラー・パープル』でした。
 中学生の時に見つけて呼んで感銘を受けた。でも細かいところをすっかり忘れていた。とにかく、話の内容と、語り口調と、「ミスター**」という表記、または黒人女性の立場の書かれ方、「知識のない」女性の書かれ方にすごく感銘を受けたのだ。すごい。とにかくすごい。
 で、久々に図書館で見つけたので手にとって見た。
 主人公ネリーさん(女性)がものすごく歌手シャグさん(女性)のこと好きだった。シャグさんもネリーさんが好きだった。
 なんか、いっそ気持ちよくなるくらい。
 この関係をあたしはレズビアンだとなんとなく思えない。ただ「女性が女性を好き」なんだと思っている。どうちがうのかはわからない。なんとなくそう思いたいだけなんだ。

「シャグには関係ないのに」
「関係あるよ。あんたがあたし以外に愛した人だもん」



「あたし、あんたと一緒にいたい」
 シャグはミスター**にそういってくれた。あたしたちはそうした。



 で、思い返してみました。
 「このミス」に選ばれたサラ・ウォーターズの『半身』、そういえばレズビアンのはなしだった。続いて読んでみた『茨の城』もレズビアンだった。
 新刊出ていた。『夜愁』。解説のところに「サラ・ウォーターズはレズビアン作品で云々」
 あ、この作者=レズビアンものって定番なんだ。そうか。

 最近気がついた。
 私の好きな『小鳥たち』の作者、アナイス・ニン。なんか、レズビアンにカテゴリーはいってる。この人がレズビアンなのかどうかはわからないんだけど。
 でもそういえば『小鳥たち』の中に「女性が女性を好き」な話が出てきた。そういえば。
 でもわたしは『小鳥たち』のあのあからさまなエロスがすごく好きだ。ちなみに、どっかの老人の為にアナイス・ニンが「詩を切り落とし」てかいた十二編のエロチカ。赤裸々。たとえばロマンス小説のように甘い「詩」はないし、たとえば官能小説のように都合のよい状況もない。なんかもう気持ちいいくらいに淡々と書き下ろす。色っぽくなく切なくなくわざとらしくなく乾いている。愛を求める女たちも体を求める男たちも乾いている。マネキンのように定められた微笑とうるおいのあるガラスの瞳を持って肉欲的に立つ女。下卑た声でささやきながら勃起しただ女を求める男。本当になんかこれ気持ちいいくらい。男性向けだろうが女性向けだろうが官能小説ってわざとらしさが付きまとうし湿ったような空気方だろう。ロマンス小説なんか根本が「ロマンス」だから愛がなくっちゃやっていけないらしい。でも『小鳥たち』は容赦なく、愛が薄れ体を求め愛を求め。なんか現実的なんだな。


 そしてドロシーといえば、自分のごまかしをつづけるしかなかった。じつはほんの一時間まえ、ああして目をとじてロバートが自分を奪ってくれるのだという幻想に酔っていたときに感じた絶頂感には、もうとても到達できないのだった。





 話がずれてきた。

 ついでに言うと、<ホモセクシャル・ゲイ・男性が以下略>でいちばん好きな作品は羅川さんの『ニューヨーク・ニューヨーク』です。あれはすごい。なんかもう流石羅川さんっていうくらいの素晴らしい出来だと思う。
 あれを読んでいろいろ驚きはしましたが、今でも深く印象に残っているのが主人公とお父さんの会話。
 教師をやっているお父さんが昔ホモセクシャルの学生に相談を受けたという。「先生、僕、男しか好きになれないんです」「大丈夫だよ」お父さんは困惑しながらも答える。「――いい医者に相談してみよう」
 会話はうろ覚えですが、同姓愛好が認められもせず受け止められもせず「病気」扱いを受けることがあるのだということにすごくショックを受けた。そんなこと考えもしなかった。たしかに友人が同性愛好者だったと知った時はビックリしたが「あらまぁ」くらいで終わるビックリだった。むしろ中学の先生と既成事実に走ろうとした友人の方がビックリしたよ、というくらい。だからなおさらビックリした。
 もうひとつ覚えてる会話。たぶん『NY.NY』でいいと思うんだけれど。
「ねえ、ホモセクシャルの人っていい男が多いのよね、どうしてかしら」「?」「きっとあたしたちをみる時に性的な目で見ないからよね」
 もうまったく会話の細部を覚えていないことに驚愕。でもコレも印象に残っている。「男女間に友情は成立するか」にYes! を打ち立てられる会話だなぁと思いながら。

 あと江國さんの小説(タイトルわすれた)も印象深かった。でもあれは主人公の心理の方に重きを置いた印象が深かったからな。

 うーんもう何が書きたいかわかんなくなってきた。

 でもなんかこうして思い返してみると、ゲイとかホモセクシャルとかの話ってあんまり数読んでいないなぁ。なんでだろう。
 なんだろう。
 ゲイとかホモセクシャルとかレズビアンとかを主題にしてる話でなく、副題くらいで出てくる話が読みたいな。それだけ。

感想 | trackback(0) | comment(0) |


<<『やわらかい手』(IRINA PALM) | TOP | かんがれ☆なーすせんたい6>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://blog120fc2com.blog120.fc2.com/tb.php/127-f07044d0

| TOP |